こんにちは、Fe(エフイー)です。
今回は、VRを支える3つの技術のうちのひとつである、トラッキング(VRトラッキング)とは何か、どのような仕組みでVRは映像と動きが連動しているのか、について解説していきます。
事例を紹介しながらなるべくわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
VRの種類によってトラッキングの仕組みが異なりますので、そのあたりも説明できたらと思います。
VRトラッキングって、なに?
VRトラッキングとは、「頭や手や身体などの動きを感知し追尾する技術」のことをいいます。
VR体験を一度経験したことがある方や、VRのゲームや映像を何かしらの形で体験した人には分かると思いますが、VRはHMDは自分の頭の動きや手の動きに連動して、VRでの映像も変化していきます。右を向いたらVR内の映像も右を向いた映像になり、上を向いたらVRの映像も上を向いた映像になります。
この一連の連動する動きが一体どうやって実現しているかというと、VR機器に搭載されたセンサーで正確に一つひとつの動きをトラッキングしているのです。
動きや方向によって、3DoFと6DoFに分類される
トラッキングはVR機器のセンサーで感知する動きや方向によって、3DoFと6DoFに分類されます。
DoFとはDegree of Freedomの略称で日本語訳で「自由度」のことです。
自由度、すなわち感知できる方向が増えるほど、VR内での表現に幅ができます。
3DoF
3DoFは三方向、VRHMDなどを装着したときに、下の画像のように三方向の自由度があることを指します。
【写真:3DoF】
自由度が3パターンあることを指し、頭の傾きや回転やまでを感知してくれます。
頭の上下、左右、傾きに対応しておりスマホを入れるタイプのVRHMDや、「Oculus go」や「Gear VR」などが該当します。
【写真:oculus go】
6DoF
6DoFは三方向、VRHMDなどを装着したときに、下の画像のように六方向の自由度があることを指します。
【写真:6DoF】
自由度が6パターンあることを指し、頭の動きのみならず身体の動きにも対応します。
3DoFの要素に加え身体の上下、左右、前後の動きに対応しており、「Oculus quest2」「PSVR」などが該当します。
3DoFのVRよりも市場価格は高くなりますが、その分より高い没入感でVRを体験することが可能です。
【写真:Oculus Quest 2】
VRトラッキングの種類
VRトラッキングには3DoFと6DoFに分類されることは分かりました。
では具体的に、動きや方向を計測するためにどのような種類のトラッキングがあるのでしょうか。
ここではVRトラッキングの3つの種類のトラッキングをご紹介します。
・ヘッドトラッキング
・ポジショントラッキング
・アイトラッキング
以上の3つトラッキングについて解説していきます。
ヘッドトラッキング
トラッキングの種類一つ目は、「ヘッドトラッキング」です。
頭に装着するヘッドマウントディンスプレイに搭載されているセンサーにより頭の動きを追尾し、360度どの方向を見ても映像が映し出されます。
動きに合わせて映像も連動するため、画面の中にいるかのような錯覚に陥るVRの最も核なトラッキング技術です。
ポジショントラッキング
トラッキングの種類二つ目は、ポジショントラッキングです。
ヘッドマウントディスプレイの位置を追尾することで、頭だけでなく体の動きも追尾することができます。
2019年春に発売された「Oculus Quest」は6DoFの世界を味わえるということで注目を集めました。
ヘッドマウントディスプレイに搭載されている赤外線によって空間を把握し、映像に反映させています。
全身トラッキングも、一般で購入できる金額まで下がってきました。(それでも十分高いですが…)
VIVEトラッカーを用いて全身トラッキングをすることが可能です。
アイトラッキング
トラッキングの種類三つ目は、「アイトラッキング」です。
装着するVRゴーグルの内側部分にセンサーが搭載されており、目の動きや焦点をとらえ映像に動きを反映させます。
アイトラッキングを導入することによりVRの欠点、VR酔いの改善が図られています。
ピンボケのような焦点が合わなかった箇所も、アイトラッキングによって改善されるためです。
トラッキングの中でも最先端の機能で、HTC NIPPONの「VIPE Pro」に搭載されています。
VRトラッキングのまとめ
以上VRトラッキングについて紹介しました。
VRトラッキングとは、搭載されているセンサーによって動きを検知し追尾すること。追尾するセンサーも年々増えており、最近ではほとんどのVRHMDが6DoFのVRとして市場に出ています。
オキュラスクエスト2が高性能かつ比較的安価で市場に出て、VRの業界は再度盛り上がりました。
VRのゲームなども開発が進み、その種類と数を増やしています。
また、GoogleがVRゴーグルの開発を進めるなど、これからさらにVRの市場は拡大を進めるでしょう。
VRが普及するさなかで、VRによる人体への影響や、VRがどういう技術なのかわからないという声も多く聞きます。
そういった技術的な面や、身体的な側面からVRを見て、それらの情報も今後記事にしてこのブログにアップしていく予定です。
ぜひVRHMDてVRのトラッキングのすばらしさを体験してみてください。
それではまた。
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