こんにちは、エフイーです。VR業界に大きなニュースが飛び込んできました。
2022年7月27日Meta社はVRゴーグル「MetaQuest2」の値上げを発表しました。
メタクエスト2はいくら値上げした?
Meta社が販売するメタクエスト2は、128GBモデルは37,180円から59,400円に、
256GBモデルは49,120円から74,400円に2万円以上の値上げとなりました。
Metaは、長期的にVR業界を発展させるための投資を継続して行っています。2022年8月1日より、Meta Quest 2の価格を税込59,400円 (128GB)、税込74,400円 (256GB)に改定します。
詳しくはこちら:https://t.co/j6BcJGm4fr
— Meta Quest Japan (@MetaQuestJapan) July 26, 2022
なお、日本だけでなく海外でも値上がりになった模様です。
米国では128GBが299ドルから399ドル、256GBが399ドルから499ドルと値上げしました。
Metaは今回の値上げに伴い、期間限定でMeta Quest 2の新規購入でVRリズムゲーム「Beat Saber」を追加料金不要でダウンロードできるようにすると発表しました。
なお、在庫分のMetaQuest2は2022年の7月31日までは、価格は変更前のままで販売されます。
ただしAmazonなどのオンラインショップでは、ほとんど品切れの状態です。
メタクエスト2が値上げした理由
VRが盛り上がってきたこのタイミングで、メタクエスト2を値上げした理由はなぜなのか。
Metaはメタクエスト2の値上げの直接的な理由は「製造コストの増加」と言われています。
Metaによると、VRがますます勢いを増している一方で、Meta製品を製造・出荷するコストは上昇しているとのこと。
今回価格を調整することによって、研究と新製品開発への投資をさらに進めるとしており、引き続きソフトウェア・アップデートを定期的にリリースすることで、製品の改良を続けていくと述べています。
すでにメタクエスト2を持っている人にとっては嬉しいことですが、これからVRゴーグルを買ってみようと思っていた人にとっては思わぬ打撃です。
この値段の高騰によってVRへの関心を無くしてしまう人が少なからずいたことは残念でした。
ただ、もともとQuest2は値段が安かったこともあり、VRを流行させるために安くで一時的に販売していた、という見方もあり、製造コストに合った値段設定に戻っただけだという意見もあります。
VRゴーグルを買おうと思っていた人はどうすればいい?
今回残念だったのは、Quest2を買おうか迷っていた層が一気に興味を無くしてしまったことです。
VRゴーグル(Quest2)を買おうと思っていたのに値上げしてしまった…という人はどうすればいいのか、三つの選択肢があると思います。
1. 値上げしたMetaQuest2を購入する
2. Quest2と同スペックのPicoNeo3を購入する
3. ほかVRゴーグルを購入する
値上げしたMetaQuest2を購入する
1つ目の選択肢は値上げしたMetaQuest2を購入すること。
正直すぐには買おう、という気持ちにならないかも知れませんが、VRゴーグルとしてのクオリティは非常に高いので「先行販売価格が終了した」くらいにどうにか噛み砕いて、購入してしまってもいいかも知れません。
Quest2と同スペックのPicoNeo3を購入する
2つ目の選択肢は、MetaQuest2の256GBと同等のスペックをもち、価格もクエスト2の値上げ前の価格とほぼ同じ49,280円の「Pico Neo3 Link」の購入です。
実際にAmazonレビューには、メタクエスト2の値上げに伴ってPico Neo3 Linkを購入した方のレビューがありました。
現状ではPCVRでSteamが使えるので使い道はあるが、スタンドアロンで使用するpicoストアの品揃えはまだまだなのでゲーミングPCを持っていない人は様子見した方が良いかもしれない。
(Amazonレビューより引用)
Pico Neo3 Linkは、ゲーミングPCと付属のケーブルで接続することで、PCVRとして機能します。
Steamのゲームが遊べるので、ほとんどのVRゲームは遊べます。
ただ、現状スタンドアロン型で遊ぼうと思うとPICOストアにあるゲームしか遊べなく、種類がそこまで多くないのでMetaQuest2と比べると、ゲームの種類や体験の幅は低くなってしまうのが現状です。
また、AmzonPrime VRやYouTubeVRのアプリは体験できないので、VRで動画視聴したい人にはメタクエスト2をおすすめします。
ほかVRゴーグルを購入する
3つ目の選択肢は、ほかVRゴーグルを購入することです。
MetaQuest2やPicoNeo3Link以外にも、優れたVRゴーグルは様々あります。
フルトラッキングが可能で、VRへの身体没入性が高いHTC社のVRゴーグル「HTC VIVE Pro」をはじめ、やや値段が張るものの、完成度の非常に高いVRゴーグルはいくつもの種類が販売されています。
また、2023年以降に発売されるであろうMetaQuest3の販売や「PlayStation 5」で機能するとされる、「PlayStation VR 2」の詳細が分かるまで購入を待ってもいいかもしれません。
メタクエスト2は安すぎた?
正直、今回の値上げに関する個人的な感想は、「今までのクエスト2が安すぎた」でした。
クエスト2がスペックの割に価格が安いことは、様々な場所で言われていました。
クエスト2が発売された当初、前モデルの「オキュラスクエスト」からスペックが上がったにも関わらず、販売値段が下がるという異例のスタートを切ったクエスト2は、他メーカーのVRゴーグルと「安さ」において大きな優位性を保っていました。
Metaはユーザーにメタクエスト2を使ってもらうため、値段を下げて手に取りやすくしたのではないかという見解もあるなど、今回の値上げは最初から決まっていたことという考え方もできます。
また、続くメタクエストシリーズの値段が上がるクッションになるという捉え方もできます。
どちらにせよ、値段が上がってしまったもののVRゴーグルとして完成度の高いクエスト2をぜひ体験してほしいと思うばかりです。
今後値段に応じた素晴らしいVR体験が提供されるコンテンツやデバイスが登場するのに期待して待ちましょう。
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